モールに出店すればホームページはいらない?


うちはモールに出してるからホームページはいらない、と思っている社長さん、ちょっとだけこのデータを見てください。

経済産業省:平成21年消費者向け電子商取引実態調査より転載

オンラインモール出店事業者数は実に40%と最多にもかかわらず、モール出店事業者の売上は、わずか10%に過ぎません。逆に自前のホームページを主力としている事業者は34%ですが、この「自前ホームページ組」が売上規模では全体の62%を占めています。

なぜこんなことが起こるのでしょうか?

一つには集客を他社に依存するという問題があります。
モールの場合商品登録フォームから入力するだけで簡単に通信販売型のホームページを持つことができます。また見た目もそれなりにできますし、モール自体には多くの人が来ていますからこれで安心してしまうわけです。

しかしモールの中には同じような商品を販売している事業者も多くあり、この場合価格競争になり単価が下落します。また自店に流入してもらえる可能性 も減少します。このため、モールの中にいる事業者はモール内での競争にしのぎを削ることになり、モールに流入するユーザーという限られたパイを取り合うこ とになります。このため、モール外のオンライン市場へのアピールまで目が届かなくなっている事業者が多く見られます。

さらにモール外のオンライン市場に目を向けてSEOを一生懸命行っていても、流入した際にモール内の他店舗へ流出するということも起こります。自店 に流入させてはいるのですが、これはモールに流入させているのと同義ですから、モール内での回遊が始まってしまうことも多いのです。

自前のホームページはやっぱり優位

この点自前のホームページで集客、販売している事業者はモール内ではなくもっと大きなオンライン市場全体を見回して戦略を立てることができます。ま たノウハウさえ身に付けてしまえば、コストもそれほどかかりません。もちろん自社ホームページから容易に他社競合ホームページへの流出が起こることもあり ません。また顧客情報をきちんと入手できますから、モールに縛られることなく自由な展開が可能です。

集客ノウハウを手に入れることができれば、力を入れている商品やサービスについて特設ホームページを作成し、より具体的なニーズで集客することも出来るようになります。こうしたことが優位に働き、自前のホームページを持つ事業者は売上を拡大することが出来るのです。


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